微笑みの国Thailand 2003
国境の町 メイサイのミャンマー人
スクンビットにある宿泊するクインズパ─ク
ホテルへ向かったと思う。
とにかく広いハブ空港で、世界中の国から来た観光
客でごった返していました。カルチャーショックっ
て言葉がぴったりでしたね。
February 9,2003 ロイヤルレイクサイド
かなちゃんのドライバーショット
タイの何処かしこで鳴く鳥なんですけれど、オ─ホ
オ─ホゥって聴こえるんです。
ぎらぎらと眼を射るような太陽だったと思うんです
が、オ─ホがもしかすると和らげてくれたかも。
市内を出てゴルフ場に向かう際に、渋滞もさること
ながら、屋台のような店で朝食をとる人々が歩道
に溢れているのは、安くあがるからなのか習慣なの
かと尋ねてみると、両方らしいですね。そこで、
揉め事をおこしているのは、観光客ですね。
ちょっと怖いのは、野良犬が結構いましたよ。
かなちゃんは薄明かりへと、溶け込んでしまった。
この頃はこらえ性がなく、騒ぎをむし返すような
ところがあって、顔に不満の色がいつも現れていた
ように思う。予期しない困難が立場を悪くする年齢
でもあった。押し切る、それが不自然であろうが、
そうできる時期があったかも知れない。
微笑みの国thailandは、そういう俺たちでも、のん
びりと精気を養えるようにも思えた。
タイの伝統舞踊を鑑賞して、踊り子と写真撮影
仏様のような姿から、指先から動かすような、
しなやかさはあるが、それほど艶っぽくはない。
バンコクには歩行者用の信号がなくタイ人が通り
を渡る時に、一緒について行くのがいいです。
あの独特の車を除けながら進むリズムは謎です。
ワット・ポーにはタイの修学旅行なのか、学生
さんが見られました。寝そべる仏様が奈良の大仏
を見学してるような感じでしたよ。
小柄のキリッとしまったからだつきで、顔かたち
もよく、動作もきびきびしている。タイの女性は
そういう印象ですよね。気温の高いむしむしとし
ているのに、さらっとシャワーでも浴びたような
匂いも、香水のせいなのかなあ。
金の受け渡しをするまでは好意的で、いや、勘違
いさせるようなボディタッチも多い。嬉しい気持
ちになるのは、ごく自然ですよね。彼女達の礼儀
はそこまでだ。そう考えていたが、微笑みの国は
淡々と同じ仕草が続いていく。イチマイモニマイ
モ上だということかも知れませんね。
午前中は様相が異なる繁華街にある喫茶店で、
たぶんリタイアした欧米人と、娘のような年齢の
二人が仲良くコ─ヒ─をすすっている。付き合う
日数が浅いのか、会話がはずんでいるのがわかる。
互いの人生は接点が短くても、そこに俗に言う
思惑が全く違うであろうが、微笑ましく思えた。
白い老人と茶色い娘は、様になってましたよ。
日本人には似合わないかな。
タイ古式マッサージへ行こう。
人間はとかく馬鹿なまねをする。巧みに隠しても
不審の点はやがて線になる。深いため息は自分は
何者でもなく、いよいよ強情になるだけやんな。
向こうからくる娘とふと眼が合うのは、私が外国人
なのか、それとも何か浮いた風貌なのか、いずれに
せよ心はうきうきする。非日常は何の取り柄もない
人間がすっかり元気を取り戻して、明るい笑顔の内
に湧き上がる眼と緩んだ口元に、今日新しく生まれ
変わったなんて嘘ですね。今まさしく日が昇る太陽
に眩しいって感じただけのことですよね。
国境の町メイサイは母なる川を隔てて、
たくましく生きている人々を発見しましたよ。
バンコクのハンバーグショップ
チェンマイのホテルでの出来事なんですが、
夜中に爆音が聴こえて来るんで、着替えて何事
かと、地下へ降りていくとクラブがあったんです。
泊り客はキ─を見せれば入ることができました。
日本人らしき人は全くいなくて、ロシア系の方達
が多かったですね。とりあえずビ─ルを頼んで、
演奏しているいちばん遠いカウンターテ─ブルで
飲んでいると、デカくて腕にイカリマークの印が
ある白人が、私の横で足を止め危険な視線をぶつ
けてくるんです。ひやりとしますよ。そして力の
ある圧倒的な雰囲気で声をかけるんですよ。
ミスタータナカ薬あるよ。と日本語でね。
はっきりといらないと答えました。でも自分が
おじけずいてるのが、相手には伝わっているんだ
ろうなあ。すると奇声をあげた3人か4人かぐらい
の同じような白人がこっちを振り返って、あっと
いう間の出来事でしたが、イカリマークの男と
喧嘩をはじめたんですよ。今思えばそれも旅の
経験と言っても構いませんか。
逃げるように立ち去ることもできず、悲鳴があが
りそれでも演奏が中断することはない。映画の
ワンシーンのようなボディガードが現れて、すみ
やかに何事もなかったかのように、客達は踊り
はじめた。あまりの歯切れよさと、ボディガード
の乱れたス─ツからのぞくリボルバーには、ここ
は外国なんだと思い知らされましたね。